Ｉ∴Ｏ∴Ｓ∴に関するよくある質問
（ＦＡＱ ver.2.1）
〜 Update on 19 DEC 2004 〜
第６（１０）項「ほかの団体に入れるのか？」を追加
| １Ｉ∴Ｏ∴Ｓ∴の創立目的 |
| ２Ｉ∴Ｏ∴Ｓ∴の当面の目標 |
| ３Ｉ∴Ｏ∴Ｓ∴の組織 |
| ４Ｉ∴Ｏ∴Ｓ∴の位階構成 |
| ５Ｉ∴Ｏ∴Ｓ∴のセールスポイント？ |
| ６Ｉ∴Ｏ∴Ｓ∴の物の考え方について |
| （１）入（退）団について |
| （２）魔術って何？ |
| （３）魔術は宗教か？ |
| （４）教えるのは黒魔術？白魔術？ |
| （５） 性魔術は教える？ |
| （６） ドラッグやＭＭの使用は？ |
| （７） 東洋系の修行との併用は？ |
| （８） Ｉ∴Ｏ∴Ｓ∴の敵対団体は？ |
| （９） 師弟関係は、絶対？ |
| （10） ほかの団体に入ってもいいの？ |
次の３項目を基本理念として、創立されました。
| T 魔術思想の普及 |
| U 魔術思想の探求 |
| V 魔術そのものを楽しむこと |
魔術団体Ｉ∴Ｏ∴Ｓ∴の別名は「魔術の学院」です。その根本思想は、魔術思想を教える学院となることです。Ｉ∴Ｏ∴Ｓ∴の基本理念としてあげた第１と第２の項目、つまり、魔術思想の普及と探求は、同じ行為の表と裏にあたります。何が魔術思想であるかを明解にすることが、その思想を広め万人が享受できることに通じます。そして、そのプロセスがいかに厳しいものであろうと、魔術の驚異を楽しむ姿勢が不可欠なのです。修行は遊びです。最終的には日々の生活のすべての動作、営みが、魔術の思想に織り込まれていきます。諧謔のひとつも無ければ、学問も、人生も不毛の地となるでしょう。
次の３項目を通じて、魔術思想を学問的に止揚しています。
| T 理論と実践を兼ね備えた魔術師の育成 |
| U 魔術理論の体系化 |
| V 魔術実践の研究 |
魔術思想を学問的に止揚するためには、第１に理論（theoria）と実践（praxis）の両方に強い魔術師を育成する必要があります。理論化できなければ学問にはならないし、理論倒れでは実践的学問として相応しくないでしょう。そこには再現性のある熟練した実践者が必要とされます。
魔術の根幹にあるのは個人の内的体験です。従って、一般化するのは非常に困難です。しかし、個々の現象ごとに異なるのでは理論化できないので、現象を包括する背後の力学を発見しなければなりません。秘教の学問大系では、色々なシステムが紹介されてきました。たとえば、旧約聖書の『出エジプト記』２０章１８には「すべての民は声と炎を見ていた。」とあります。この「声を見た（ＲＡＩＭ ＡＴｈ ＨＱＶＬＴｈ）」という部分について、神秘家ラビ・アキバと学友ラビ・イシュマエルの解釈が異なりました。イシュマエルは、理知的、合理的に比喩であろうと解釈しました。しかし、アキバは文字通り、イスラエルの民は「炎のような神の声」を見たのだと神秘主義的な解釈をします。かれは超自然的なものに触れたとき、人間の感覚が惑乱するのを体験として知っていたのです。われわれは音を見て、光を聞き、痛みを嗅ぎ、甘みに触れ、死を味わう感覚を束ねる必要があるのです。
これが魔術の体系だと言えるものを提示しても、年月とともに変化し、或いは内容に深みを加えることがなければ、遠からず形骸化してしまいます。そのためには、不断の魔術研究が必要です。古代ユダヤのメルカバ神秘主義が良い例でしょう。２０世紀の中頃から見直しが始まり、文献解題とともに、新しい「戦車のわざ」の実践が模索されました。
現在のところ１テンプル ６ベイトがあります。
テンプルとは「神殿」という意味で、魔術儀式の遂行、団としての監理面の手配もできる自己完結した集団です。
ベイトとは「家」という意味で、団内において個別の魔術研究を行う集団です。
| 構 成 | 組織名称 | 内 容 |
| テンプル | Ra-Hoor-Khite Temple No.2 | 教育全般 |
| ベイト | ベト・エル（ＢＩＴｈ ＡＬ 神の家） | カバラ |
| ベト・コル（ＢＩＴｈ ＱＶＬ 声の家） | 召喚魔術 | |
| ベト・アカビス（ＢＩＴｈ ＯＫＢＩＳｈ 蜘蛛の家） | 魔術生理学 | |
| ベト・ハ・サフィル（ＢＩＴｈ ＨＳＰＩＲ サファイヤの家） | 神話の創成 | |
| ベト・ギルグリム（ＢＩＴｈ ＧＬＧＶＬＩＭ 輪廻の家） | 魂の実験室 | |
| ベト・ハロルド（ＢＩＴｈ ＨＡＲＯＬＤ ハロルドの家） | 魔術的音楽 |
ニオファイトから、エレメンタル位階までの５位階があります。
（便宜的にポータル宣誓期間を含める場合もあります。）
| ０＝０ | ニオファイト |
| １＝10 | ジェレイター |
| ２＝９ | セオリカス |
| ３＝８ | プラクティカス |
| ４＝７ | フィロソファス |
まず、詳細なカリキュラムと膨大な文書群が特徴です。
とりあえず、カリキュラムのサンプルは、こちらにあります。
公開された魔術文書については、こちらをご覧下さい。
基本的に「来る者は拒まず、去る者は追わず。」がモットーです。
ただし、全く魔術の修行に適性を欠いていても困るので、
１年程度のカリキュラム学習の成果を見てから、
ニオファイト試験を実施しています。
入団希望者は、とりあえず プロベイショナー・スクール へ参加されることをお勧めします。
また、退団するのは自由です。相談はしますが、引き留めることは、ありません。
これまでも、魔術の方向性の違いや、独自に自分の道を歩みたいなどの希望から、数多の団員が退団しました。退団してから、再び復団（再入団）した人もいます。
われわれは魔術団体であっても、秘密結社ではありませんので、入（退）団についてはフランクに受け止めています。
魔術は、おまじない、妖術（ゴーエィス）などまで含めて解釈すると非常に広い分野に及ぶ技芸、哲学大系です。
しかしながら、Ｉ∴Ｏ∴Ｓ∴では、低次の魔術領域は教育・研究の対象とはしていません。
古代ギリシャにおける分類に従えば、
魔術（マゲイア）及び神聖魔術（テウルギア）に該当する実践哲学としての領域を重視しています。
簡単に説明するのは難しいので、こちらをお読み下さい。
魔術は、宗教ではありません。
また、特定の信仰とリンクしている訳でもありません。
しかし、神、天使、ダイモネスの存在なども視野のうちに入れた幅の広い実践哲学です。
もし、あなたが唯物論的思考しかできないなら、魔術思想を受け入れるのは難しいと思えます。
これを言い換えるならば、あなたがどんな信仰をもっていようと魔術を習い憶えることに障害とはなりません。
学問それ自体に正邪はありません。
「黒い熱力学」や「白い考古学」がないのと同様に、色づけされた魔術は本来存在しません。
しかし、それを用いる人間の側に、正邪があるのです。
ホメロスの叙事詩によれば、勇者イアソンに愛の魔術（イウンクス）を伝授したのは、アフロディテ女神その人でした。
この技術は、妖術師（ゴーエィス）が呪いをかけるときにも用いられ、哲学者（神聖魔術師）プロクロスが天界に思念投射する際にも用いられました。
つまり、魔術の作動原理及びスキルに正邪の区別はなく、ただ、術者の意図のみが問題なのです。
集中力を増すために一定の期間性交渉を立ち潔斎することも、一種の性魔術と言えます。
また、人間の基本的な営みの原理は教えることがあります。
しかし、巷間に付した不浄な性魔術のテクニックを紹介することはありません。
薬物乱用は禁止しています。
法律に触れるもの、法律が未だ規制していない準・麻薬原料植物（マジカル・マッシュルームなど）、いわゆる脱法ドラッグを含めて、意識変容に薬物を用いることはありません。超人的な意志力を実証したアレイスター・クロウリーさえも、老年期は薬物中毒になりました。安全な薬物などないのです。
それぞれの実践哲学は固有の宇宙論、霊魂論、象徴体系、力動理論を有しています。
これを併用して、矛盾なく消化するのは初心者には不可能だと考えています。
友人とフランス語で談笑しながら、隣の中国人に北京語で道を教える日本人は、すでに語学の初心者とは言わないでしょう。
まずは、ひとつのシステムに習熟することをお勧めします。
コミック、小説、ゲームのように魔術団体同士が激烈な魔術戦を行うという状況は、滅多にありません。
Ｉ∴Ｏ∴Ｓ∴の魔術戦に関する方針は、次のとおりです。
第１原則 初度友好の原則 初対面の相手とは友好的に接触する。 第２原則 非先制の原則 こちらからは、攻撃をしかけない。 第３原則 友好維持の原則 友好的姿勢の相手とは友好を維持する。 第４原則 比例対応の原則 攻撃してくる相手には、反撃する。攻撃が止めば、こちらも止め、以後、つきあわない。 魔術攻撃（霊的攻撃）をしかけられた場合の対応は、有名なゲーム理論「囚人のジレンマ」を応用して山本弘が作成した「四行原則」の変形ルールを適用します。この原則を逆手に取る団体が現れた場合は、それによらず、最も効果的と思われる対応を取ります。
中国拳法の師事（パイツー）のように全財産を出せとか、絶対服従と言うことはありません。
師匠に対しても「おかしい」と言うことはできるし、
師匠の側は独自の倫理規範に縛られています。
Ｉ∴Ｏ∴Ｓ∴では他のエソテリズムを標榜する団体に入ることを禁止していません。
しかし、複数の霊的なトレーニングを併用した結果、本人に害があると判断した場合は、
どちらかを選ぶように指導します。霊的修行のプロセスにおいて、「あれもこれも」は、
致命的な結果をもたらす場合があるからです。